レーザー治療

ホクロ・いぼ除去

ホクロは、その人のチャームポイントとなる事もありますが、たくさんあったり、大きくなったりすると、外見的に気になります。 ホクロを取る目的は美容のためがほとんどですが、中には皮膚癌の一種であったり、将来悪性の腫瘍に変わる恐れがある場合は、再発しないように完全に取り除く必要があります。

〜3mmまで(1個)/ 10,000円〜
(税抜き)

ホクロとは?

ホクロは、皮膚の中に点在する色素細胞が腫瘍化してできた皮膚のできものと考えられていますが、なぜできるのか詳しいことはまだ判っていません。医学的に母斑細胞母斑と言われ、誰でも数個はあるものですが、多い人では100個以上もみられます。

ほくろは生まれたときからのものもありますが、通常は年齢とともに少しずつ増え大きくなるといわれます。これは、ほくろ細胞自体は生まれた時から皮膚の中にあるのですが、色がなく小さいために見えないためです。それが何かの刺激が加わって細胞にいわゆるホクロの色を作っているメラニンが作られ、目立つようになります。普通、ホクロの色は茶色か黒ですが、肌と同じ色のものもあり、また、形も扁平なものもあれば、少し盛り上がっているものなど様々です。ホクロは体中どこでも発生しますが、特に顔、首、腕などが気になるところです。

ホクロの悪性化

日本人には比較的少ないので、あまり神経質になる必要はありません。しかし、手のひらや足の裏、口の中、あるいは下着などでいつもこすれる部位(例えば、背中やおなかでブラジャーやパンツのゴム、ベルトなどがあたる部分)のもの、また男性でひげの部分にあり、かみそりでいつも傷つけている部位などは注意が必要です。また、辺縁がいびつで、中心部だけが盛り上がっているような不規則なかたちのもの、急に大きくなったり、ホクロの回りが少しずつ赤みを帯びたり、黒い色がにじんできたものには注意が必要です。

私もたくさんのホクロを取って来ましたので、ほとんどの場合は外観からだけで診断可能ですが、時に迷うこともあり、その場合は病理検査を行っています。

治療方法

ホクロの治療は手術とレーザー治療とに分けられます。治療法の選び方は、ホクロの部位、大きさ、性質、そして医師の考え方により異なります。最近主流になっているのがレーザー治療ですが、レーザー機器は高額なためその普及率は低く、多くのクリニックでは未だに手術によりホクロを取っています。

私のクリニックではまず、レーザー治療をお薦めしています。傷あとが少しでも分かりにくいことが重要です。しかし、悪性が疑われる場合は、手術で取り除いています。

レーザー療法

最近は、レーザー治療が主流となってきていますが、これも限られた施設にしかないことが欠点です。しかし、ホクロを取ることを美容目的としている場合は、ファーストチョイスとなります。レーザーには何種類かあり、単独で使用されているところもありますが、併用して治療されているところもあります。

炭酸ガスレーザー 皮膚組織の大部分は水分でできています。炭酸ガスレーザーはこの水分に吸収されることで協力な熱効果を表し、ほくろ組織を極めて限局的に破壊し飛ばして(蒸散)しまいます。出血がほとんどなく、最小のダメージでほくろを除去できます。また、照射前に病理検査もできますので、ホクロの悪性の有無も確認できます。比較的浅いホクロは一度で取ることができますが、深いものは2〜3回の治療が必要な場合があります。しかし、従来の手術方法に比べて、短時間ですみ、傷跡もきれいです。今後ますます普及する方法です。
Qスイッチ付ヤグレーザー

Qスイッチ付ヤグレーザーは黒っぽい色素にだけ反応して、色素細胞だけを破壊するものです。

周囲の正常組織を傷つけず、ほとんど傷あとを残さずホクロを取ることができます。しかし、一度では取れず数回の治療を必要とし、また色のついていないものには効果はありません。盛り上がりがなく小さなホクロが適応しています。

手術方法

切除縫合法 ホクロより多少大きめに皮膚を紡錘形に切除し、ナイロン糸で縫合する方法です。10mm以上の場合がその適応ですが、悪性が疑われる場合は小さくても行なわれます。ホクロの組織を完全に取り除くことはできるのですが、線状の傷あとが残り、また傷の両側が少し盛り上がり、目立ってしまう場合があります(犬の耳の形に似ていることからdog earといわれます)。線状の傷あとの長さは、ホクロの直径の約2倍程になるため、手術後に「こんなに傷あとが長くなるとは思わなかった」と言われる方もおられます。
くりぬき法 ホクロの形に添って丸く皮膚をくり貫く方法で、小さなホクロに良い方法です。ある程度深くまで組織を取りますので再発はありませんが、縫合しないために傷が治るまでに時間がかかります。また、傷がへこむことや、直径が 5mm を超えるホクロでは逆に傷あとが盛り上がることともあります。あまり大きいホクロには適応ではありません。
電気メス 高周波を利用した電気メスでホクロの組織を削り取る方法です。ホクロの大きさや深さにより浅く削ったり深く削ったりする事で、手術より傷あとを目立ちにくくする事ができますが、電気メスのある施設に限定されます。5mm〜6mm位までのホクロがこの方法に適しています。

私の行っている治療法

ホクロを取るにあたって一番問題になるのが、ホクロと思われる黒いできものの中に、皮膚癌のような悪性の病気が混ざってくることです。そこで私はこれまでは小さなホクロでさえも手術で取り、病理検査を同時に行なっていましたが、その確率はかなり低いものでした。一方、手術は時間がかかること、縫合が必要であること、また消毒と糸を取るために通院しなければならないことなど医師側としては当然のことでも患者様側からしたら大きな問題となっていました。レーザー治療はこれらの問題の多くを解決してくれました。特に治療時間が短いことですが、手術後の傷よりレーザー治療後の傷あとの方がかなりきれいなことも大きな利点です。私は形成外科医ですので縫合には自信がありますが、それでもレーザー治療が良いと思われる結果でした。ただ1cm以上のホクロではやはり手術療法がよく、5〜10mmでは部位ごとに方法を選んでいます。

〜5mm 炭酸ガスレーザー
5〜10mm 部位により決める
10mm〜 手術

ただ、10mm以上でも頭部やまつげなどの有毛部はレーザー治療を行っています。これは手術では毛根を傷つけてはげとなる場合がありますが、レーザーは毛根をいためず取る事ができるからです。

当院では、一般の炭酸ガスレーザーよりさらにダメージが少なく、治療跡もきれいな最新のアメリカ式高性能のウルトラパルス・CO2レーザーを使用しています。

治療手順

  1. 局所麻酔

    治療を受けられる方で一番心配なことは治療中の痛みだと思います。レーザー治療であれ、手術であれ、治療には痛みが伴います。しかし実際は局所麻酔をしますので。まったく痛くありません。ただ、非常に細い針を用いて麻酔をしますが、麻酔時にチクッとした痛みはあります。よく無痛手術とがありますが、手術中は痛くないという意味だと思ってください。痛みに対する感覚は個人によりかなり異なり、また部位によっても違います(目の周りはあまり痛くありませんが、鼻の付近は痛みは強くなります)。

  2. 病理検査が必要な場合は、照射前にホクロの一部を切除します。
  3. 通常の炭酸ガスレーザーでホクロの隆起している部分を平らに蒸散させます。

    その後、皮膚の中のほくろ組織を注意深く削ります。あまりに深い場合は無理には削らず、2〜3か月後に再照射します。

  4. 薬の付いた肌色のテープを貼ります。

    照射直後は少し凹んだ状態となります。

  5. 治療直後に痛み止めを飲んでいただきます。
  6. 当日から洗顔・化粧(テープを貼ったまま)は可能です。

    またシャワーも可能です。

  7. 翌日より塗り薬を塗って、テープをしていただきます。

    数日したらかさぶた(痂疲)ができますが、1週間から2週間で剥がれ落ち、しばらく赤くて凹んだ傷となります。この間テープを貼っていただきますが、中には周囲の方に目立つのでテープを貼られるのを嫌われる方もおられます。かさぶたは、黒いほくろと同じ様に見られますので、薬だけ塗っていただければ、無理には貼らなくても構いません。

  8. しばらくすると、平坦になってきますが(深いほくろは多少凹んだままもありますが)、赤みは3か月ほど続きます。

    例えればニキビのあとの様な感じです。特に赤みが気になる方は、化粧で隠されてください。

  9. 治療後、一時的な色素沈着を生じることがあります。

    この期間、日焼け止めクリームの使用をおすすめします。

  10. 治療の日程については、原則的には仕事をお休みされる必要はありません。

    テープが気になる方は2日ほど休まれた方が良いかと思います。

ホクロの傷あとと再発について

傷あと

手術でホクロを取ると傷あとが残ることは当然と思われている方でも、レーザー治療では傷あとは全く残らないと考えられている方が多くおられます。雑誌の広告の「簡単に傷あとも残さず取ります」などが原因かも知れません。残念ながらどのような方法でも全く傷が無くなってしまう訳ではありません。しかし、治療前のホクロに比べたら、はるかにその部分は目立たなくなります。そして時間と共に、この傷あとが気にならなければホクロよりは良いと感じられます。ようは本人の気持ち次第となります。

しかし、中にはケロイドのように盛りあがった傷あとになる部分があります。特にあごの部分から胸までの間です。二の腕も含みます。これらの部分はケロイドの好発部で、ニキビあとや水疱瘡のあとからでも発生します。体質が関係してきますが、詳しいことはまだわかってはいません。したがって、これらの部分にあるホクロを取りたい場合は、主治医によく相談する必要があります。

再発

通常、6か月以上再発がなければ取れたと考えてください。しかし、約1ヵ月後に黒い点が治療箇所の一部に現れてき場合は、再発と考え、検診代525円で2回目の治療を行います。

ただ、6か月以後になりますと 自然発生がありますので、治療費をいただくことになります。

治療を受ける医療機関は?

ホクロを取りたい方の一番の悩みは医療機関選びだと思います。一番のお薦めは、形成外科専門医でレーザー機器を備えているクリニックです。形成外科専門医とは日本形成外科学会が指定した病院で診療・手術の研修を受け、同時に論文・学会発表などの実績を積み、形成外科専門医試験に合格した医師のことを言います。ホクロの治療は時に手術を必要としますが、その傷あとを可能な限りきれいにできるのが形成外科専門医です。

最近、ホームドクターを持つことが薦められていますが、ホクロも生涯を通じて変化し、それに応じた治療が必要となることがあるため、ホクロのホームドクターを持たれては如何でしょうか。



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