手術

刺青除去

刺青除去の料金は刺青の大きさ、色、入れている部位などにより治療方法が異なります。
その為、料金はご診察を受けていただいてからのご説明となります。ご了承ください。

診療内容 診療料
診察料 1,000
(税抜き)
血液検査費 15,000
(税抜き)
消毒費 1,200
(税抜き)

治療方法

刺青(入れ墨)の治療としてレーザー治療と外科的治療とがあります。

レーザー治療

使用するレーザーはQスイッチ付ヤグレーザーで正常な皮膚にはダメージを与えることなく、特定の色素をだけをスポット的に破壊することができるといわれています。適応となる色は黒色・青色・茶色ですが、特に黒色は1回の照射で消えてしまうものもあります。しかし、黒色でも金属を混ぜているものは消えにくく、数回の照射でもあまり薄くならない場合も見られます。照射間隔は約3か月です。雑誌やホームページに「消えてしまう」と書かれている場合がありますが、実際に照射してみないと結果はわかりません。また、治療費が高額になるため、途中で断念しなければならない場合も見られます。具体的な金額は刺青(入れ墨)の大きさや深さ、色の数などできまります。

治療が中途半端にならないように、担当医師から効果と費用について十分に説明を受けられてから治療をお受けください。

外科的治療の適応と手術方法

外科的治療の適応としては、刺青の特徴と治療期間が重要です。刺青は比較的小範囲で、深く・装飾性の強いものが適応となります。また、傷は目立っても早急に刺青である事が判らなくなる事を望む方も適応となります。特に結婚や就職前の方に多くみられます。

単純切除縫縮術

1回で切除して縫縮する方法です。切除できる範囲は刺青の大きさと部位で決まります。

皮膚に伸びのある部位ではかなり大きい刺青まで1回で取り除きます。可能な限り1回で除去するようにしていますが、皮膚に伸びが少ない部位では次の分割切除縫縮術をおこないます。
分割切除縫縮術 広範囲なために、1回では取り除くことはできない場合に行います。2〜3回に分けて切除縫縮を繰り返します。手術の間隔は、手術により無くなった皮膚の弾力が回復する約6か月間としていますが、部位によっては1年が必要な場合もあります。
炭酸ガスレーザー 皮膚組織の大部分は水分でできています。炭酸ガスレーザーはこの水分に吸収される事で強力な熱効果を表し、刺青の組織を極めて限局的に破壊(蒸散)してしまいます。出血がほとんどなく、最小限のダメージで刺青を除去します。比較的浅い刺青は一度で取る事ができますが、深いものは2〜3回の治療が必要な時があります。
炭酸ガスレーザー
を用いた
皮膚削皮術
高速回転グラインダーを用いる方法もありますが、炭酸ガスレーザーが早く、出血もありません。適応は浅くて、深さも一定な刺青です。また、切除術では取り切れなかった部分に行います。ただ、レーザーといっても消してしまうレーザーではなく削るため、当然傷あとは残ります。
分割切除縫縮術では時間がかかるため、1回の単純切除縫縮術で可能な限り除去し、取り残した刺青を炭酸ガスレーザーで削る事で、1回の治療で終了する方法です。
皮膚移植術

広範囲で分割切除縫縮術を受ける時間的余裕がない場合に行います。刺青のある皮膚をかみそりで除去し、そこに太ももやお尻の皮膚を採ってきて移植する方法で、かなり広い範囲でも可能です。しかし、皮膚移植は最後の手段だと思ってください。

よく、皮膚移植をすると完全に分からなくなると考えられていますが、そのようなことはありません。どんなにうまく移植できても、本来違う場所から移植された皮膚が全く同じになる事はありません。また、一般に刺青の場所は傷あとが醜くなる場所(腕、肩、胸など)ですので、移植した皮膚も醜い形として残ります。そのために、その後移植した皮膚を分割切除する場合もあります。さらに皮膚を採った場所(donorと言います)にも傷あとが残ります。結局、刺青を除去した場所と皮膚を採った場所の2箇所に傷あとが残る事になります。

当クリニックでは、基本的には刺青(入れ墨)の治療に皮膚移植は適応でないと考えています。

治療方法の選択およびアフターケア

治療方法の選択では、刺青(入れ墨)の色・大きさ・部位・ご希望の治療期間および予算などが重要となります。

麻酔の問題

患者様の心配は治療中の痛みです。外科的治療は当然ですが、レーザー治療でも痛みを伴います。しかし、実際は局所麻酔をしますので、治療中は全く痛みません。局所麻酔とは歯科治療で用いる麻酔と同じですので、針を刺して麻酔薬を注入する時にはチクッとした痛みはあります。

入院の必要はありません。よく無痛手術とありますが、手術中は痛くないという意味だと思ってください。

レーザー治療を行う場合

色:黒色、茶色・青色、時に赤色にはQスイッチ付ヤグレーザーをお勧めしています。当クリニックで使用しているレーザーはQスイッチヤグレーザーでアメリカではtattoo laserとも言われるほど、刺青(入れ墨)の治療に用いられています。ただ、1回の照射で劇的に消える場合もみられますが、通常は3か月間隔で数回から十数回の照射が必要となります。残念ながら、最初から照射回数の予測ができないことをご理解ください。

適応となる色:黒色、青色、茶色、および赤色

アフターケア

  1. 入浴やシャワーは控えていただきます。翌日より患部を濡らさないようにされればシャワーは問題ありません。
  2. 可能なら、翌日に診察におこしください。その後はお渡しした軟膏をご自身でお塗りください。
  3. 1週間程度でかさぶた(痂皮)となりますが、お仕事や学校を休む必要はありません。かさぶた(痂皮)ができている間はテープやガーゼをお貼りください。
  4. 2週間目頃から一時的に炎症後色素沈着を起こしますが、1〜3ヶ月程経つとなくなります。
  5. 3か月後に受診していただき、結果を確認後次回の照射計画を予定いたします。
    以後は3ヶ月間隔の照射となります。

外科的治療を行う場合

大きさで考える場合 小さい場合は切除縫縮術が適応となります。傷跡は残りますが、1回の治療で終わります。大きい場合は2〜3回に分けて切除縫縮術します。それでも切除できない広範範囲ではさらに炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を追加します。
治療期間で考える場合 結婚式前や就職前などで治療期間が短い時は、狭い範囲では切除縫縮術とします。しかし、2〜3回の分割切除縫縮術が必要なときは、初回から炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を行います。
部位で考える場合 皮膚に余裕がある場合は切除縫縮術となりますが、皮膚に余裕のない太ももなどでは炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を用いています。
予算で考える場合 これが一番の問題です。患者様のご予算によっては、レーザー治療が適応でも外科的治療をお薦めすることがあります。必ずかなりの傷跡が残りますが、短期間で、しかも1回の治療で終わります。治療法は切除縫縮術と炭酸ガスレーザーを併用した治療となります。

アフターケア

切除縫縮術の場合
  1. 当日の入浴やシャワーは控えていただきます。翌日より患部を濡らさないようにされればシャワーは問題ありません。
  2. 翌日に消毒に受診されてください。
  3. 1週間目に抜糸を行います。その後は患部にテープを貼って経過を見ていきます。
  4. 1か月後と3か月後に診察を予定しています。この時傷あとの状態を観察します。
炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術の場合
  1. 当日の入浴やシャワーは控えていただきます。翌日より患部を濡らさないようにされればシャワーは問題ありません。
  2. 翌日より消毒のために受診していただきます。切除縫縮術と異なり炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術では翌日より滲出液が多くでるため、頻回のガーゼ交換が必要となります。受診ができない方には、ご自宅でのガーゼ交換方法をご指導します。
  3. 2週間ほどで滲出液はおさまりますが、しばらくかゆみが続きますので、ご希望の方にはかゆみ止めの軟膏を処方いたします。
  4. 1か月後と3か月後に診察を予定しています。この時傷あとの状態を観察します。

治療後の問題点と傷あととの付き合い方

Qスイッチ付ヤグレーザーでの問題点 Qスイッチ付ヤグレーザー照射治療に伴い色が消えていきますが、時に刺青(入れ墨)の形通りの白い傷跡が残ることがあります(脱色素)。これは刺青(入れ墨)が皮膚に傷をつけて色を入れることであり、その色が消えるに従ってその傷あとが見えてくるためです。Qスイッチ付ヤグレーザーは色を消すためのもので、傷あとを消してしまうものではありませ。このような場合はスーパーパルス炭酸ガスレーザーで、白い傷あとをぼかすことで、図柄をわかりにくくします。
傷あととの付き合い方

Qスイッチ付ヤグレーザーで完全に消えてしまえば問題ないのですが、実際はなんらかの傷跡が残ります。特に外科的治療部位は必ず傷あととして残り、消えてしまう事はありません。また、一般に刺青の場所は傷あとが醜くなる場所(腕、肩、胸など)ですので、時にケロイドのように盛りあがった傷あとになる場合があります。そこでその傷あとと一生付き合っていくためには、付き合い方が必要となります。通常は手術やけがのあととして説明する事です。「あざを取ってもらった」「けがをして大きな傷あとになった」など何でも構いませんので、ご自分で話を作り、周囲の人達から聞かれた場合はそれで説明し、そして自分自身もそのように思い込むようにする事が重要です。うまく付き合えば傷あとも心配ありません。

刺青とは

刺青とは皮膚に創傷をつくり、色素を故意に沈着させて図形や文字をあらわす方法で、文身(ぶんしん)・入れ墨・彫り物・もんもんなど色々な名称で呼ばれています。刺青は谷崎潤一郎の小説「刺青」以後に使われはじめた言葉で、肌に墨を入れると青く変化することから刺青と表現されました。 文身(ぶんしん)という言葉は大変古く、日本書記にも記されていて、江戸時代の書誌には多く出ています。 彫りものは、江戸時代の近松門左衛門の「女殺油地獄」に出ており、現在では日本式の刺青をさす意味合いが強いです。 一方、TATTOOの語源はポリネシア系の創傷、マークの意味の「tatau」より発生したらしいといわれています。

彫り方としては刀彫り・手彫り・機械彫り等があります。 手彫りは日本式の彫り方で、木版を彫るのと同様に、針先につけた墨を入れていきます。深く彫るため、きれいな深みのある色が出ます。

アメリカで約100年前に登場した機械彫りは、電動式刺青器で行うもので、スピードが速く、曲線や細い線が彫れますが、深く色を入れることができません。以前はout low の社会で多かったのですが、最近はtattoo shopの普及と共に、ファッションアートとして若い方の間で流行しています。さらに内外の各地でtattooコンベンションが開催されている程です。

しかし、一方で就職への制限・刺青(入れ墨)を取り除くことが結婚の条件、子供と一緒に温泉やプールに行けない、孫とお風呂に入れないなどの問題でその除去を希望する方も多くなってきています。中には刺青の模様が気に入らないので新しい刺青を入れ直したい方もおられますが、

勢いで入れた刺青に後悔されておられる患者様がほとんどです。



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