形成外科 眼瞼下垂

頭痛・肩こりがまぶたの手術で治る

眼瞼下垂とは?

まぶたが下がり、目を開ける事が出来にくくなり、視野が狭くなる病気です。視野が狭くなるため、おでこの筋肉を緊張させ、眉を挙げます。この眉が上下運動の繰り返しにより、顔面上半分の老化が進んで行くことになります。眼瞼下垂は視野が狭くなり物が見づらくなるばかりでなく、顔の老化を進める原因にもなっています。また、最近の研究で、頭痛、肩こりや自律神経失調症状(不眠・うつなど)の神経症状を引き起こしている原因の一つともいわれています。

このような症状のある方は、眼瞼下垂の可能性があります!

眼瞼下垂の症状

まぶたには、眼球の損傷や目の乾燥を防ぐ働きがあります。上まぶたには、目を開けるための筋肉(眼瞼拳筋)と目を閉じるための筋肉(眼輪筋)とがあり、両者がバランスよく働いて眼球を保護しています。まぶたの中には、動眼神経の命令で動く眼瞼拳筋と、交感神経の緊張で動くミュラー筋とがあります。眼瞼拳筋は、途中から腱膜という膜様の腱になっていて、まぶたの下のほうにある瞼板という硬い組織に付いていて、眼瞼拳筋が縮むことでまぶたが上がります。このバランスをうまく取ることで、私たちの視界は作られています。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂は様々な要因が考えられますが、最近ではコンタクトレンズを長期に使用している方や、白内障の手術を受けた後など、患者さんは年齢を問わず、年々増加しています。眼瞼下垂は大きく分けると、先天性と後天性に分けられます。

先天性眼瞼下垂症

先天的に眼瞼拳筋の機能が弱く、顔を正面に向けた時、上まぶたが瞳孔の上縁まで上がらないので、視野が狭くなります。また、子供なのに額にシワが多い、あるいはいつも顎を上げているので姿勢が悪く、上方視させてみると、眼球だけが上を向き、上まぶたが一緒に動かず瞳孔が隠れてしまいます。

後天性眼瞼下垂症

また、まぶたの板(瞼板)と眼瞼拳筋の間をつないでいる「すじ(拳筋腱膜)」が、瞼板からはずれてゆるんでしまうことにより生じる場合を、後天性眼瞼下垂症もしくは腱膜性眼瞼下垂といいます。後天性眼瞼下垂の主な原因は加齢ですが、長期のコンタクトレンズの使用や、アトピー性皮膚炎・花粉症などでまぶたを頻繁にこすり、まぶたがこすれることによる場合もあります。また、白内障の手術を受けた人は、眼瞼下垂になりやすい傾向があります。

症状としては、上まぶたが重い、夕方になるとまぶたが開かない、いつも眉毛を上げている、額のしわが目立つ、いつも顎をあげているなどがあります。また、最近では、頭痛・肩こり・自律神経失調症状(不眠・うつ・便秘・手掌の発汗など)の神経症状の原因の一つと言われています。これは、眼瞼拳筋が伸びて開きにくくなった場合、まぶたを開けようとして上眼瞼拳筋が収縮しても、その力が十分に瞼板に伝わらなくなり、まぶたが上げにくくなります。体は代償的にしっかりと目を見開こうとして額の筋肉(前頭筋)を使って目を開けようとします。また、眼瞼拳筋に付随している筋肉(ミュラー筋)を収縮させてまぶたを開けます。前頭筋やミュラー筋が収縮するためには交感神経が緊張する必要があり、交感神経が常に緊張していると頭痛や肩こり、手足の冷え症、不眠などを引き起こすと言われています。

眼瞼下垂の治療方法

先天性眼瞼下垂症の治療

眼瞼拳筋機能がどのくらい残っているかにより、手術方法が異なります。幼少児で下垂が比較的軽い場合には、眼瞼拳筋の短縮術が行われますが、眼瞼拳筋の力が全く無い高度な下垂では、自分の太ももの筋肉の膜(大腿筋膜)などで下がった眼瞼を前頭筋に吊り上げる手術も行われます。

後天性(腱膜性)眼瞼下垂症の手術治療

たるんだまぶたの皮膚とゆるんだ拳筋腱膜の手術が必要です。まぶたの皮膚は、たるみに応じて部分的に切除します。拳筋腱膜は、短くしたり、まぶたの縁の方へずらしたりして、丁度伸びたゴムひもを短くするようにして、まぶたを上げる力を強くします(眼瞼拳筋腱膜前転術)。また、瞼板からはずれてしまった眼瞼拳筋の腱膜を、瞼板の前面の元の位置に固定する場合もあります。

手術は、局所麻酔下で行い1時間半ほどです。入院の必要はなく、通院治療です。手術後には、視野が広く、まぶたが開けやすくなります。また、眉を上げる程度が少なくなるために、目の周りの疲れが楽になってきます。



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